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特集「ディノス・セシールのCSRストーリー」

Special02 日本の匠が創る国産材家具 | 日本の林業と、お客様の笑顔を、家具で結ぶ。

2011年夏に東濃檜(岐阜県)の頑丈突っ張りシェルフ(本棚)シリーズの発売に始まり、現在ではディノス家具の中でも、ひときわ存在感を放っている国産材家具シリーズ。商品開発のきっかけや、国産材の産地とお客様を結ぶことの意義、社会に求められる企業のあり方について、パートナーである卸売業の(株)友和商会・香川様、国際環境NGOで森林保全活動にも力を入れているFoE Japan・中畝様をお招きし、座談会を開催しました。※2014年7月現在での取材内容に基づいています。

一次産業からお客様まで、みんなが幸せになれる仕組みを創る。

ディノス 樋口(以下、ディノス)国産材家具の発売を企画したのは、ここにいらっしゃる友和商会の香川さんから、アオキウッド・会長さんをご紹介いただいたことがきっかけでした。「地元の材(東濃檜)を商品化して地場産業を盛り上げたいけれど、世の中の人が、どういうものを欲しがっているのか、私たちにはよく分かりません。だからディノスのように、お客様に近い人と手を組みたい」という相談を受けたのです。会長さんからは、「一次産業からみんなが潤うような仕組みをつくって地域貢献をしたい」という熱い想いが伝わってきました。いっしょに世の中に貢献できるような商品をつくりましょう!ということで国産材家具の取り組みが始まりました。

友和商会 香川様(以下、友和)アオキウッド・会長さんから話を伺うと、良質な檜材だけでなく、地場産業には建具屋もたくさんあることがわかりました。素材も良い、腕もある。ならば品質の良いものを好むお客様に、ぴったりの家具を開発できるのではないかと、ディノスに打診させてもらいました。

ディノスちょうど、ぬくもりがあって、長く使えて、年月の経過による変化も楽しめてしまう国産材の企画をやりたいと考えていた時だったのです。国産材の利用を促進しているFoE Japanさんの活動を知ったり、さまざまな地域物産展や展示会に出かけたりしていた頃でした。またプライベートでは、子どもが生まれて、テーブルやら何やら、マジックで描かれるわ、フォークで刺されるわで(笑)。でも、無垢材だと磨いたりお手入れをしたりしているうちに艶が出てくる。傷や汚れが、愛着や味に変わって、家族と一緒に、家具も成長していく感じなのです。日本の木や日本の工場を使うことで、心に響く商品をつくれるのではないか、そう考えたら、商品化したいアイテムのアイデアが、いくつも浮かんできました。私たちは通販会社ですから、カタログやホームページを使って、国産材の価値や職人さんの心意気を伝えられますし、また、商品価値と価格のバランスを考えた商品をつくるノウハウを持っていることも強みですからね。

座談会 参加者プロフィール
リビング本部 家具・収納部 収納ユニット ユニットマネージャー 樋口 泉
株式会社 友和商会 営業企画部 香川 操 様
国際環境NGO FoE Japan 総務/森林担当 中畝幸雄 様



ディノス リビング本部 家具・収納部 収納ユニット ユニットマネージャー 樋口 泉


株式会社 友和商会 香川 操 様

バリューチェーン全体で想いを共有する。

FoE Japan 中畝様(以下 FoE)いま、NPOだけではなく、企業や行政も含めて、社会全体でもっと日本の木を使おうという流れができています。一方で、山(産地)と街(消費者)のアンマッチングが課題になっています。山は、自分たちが手間と時間をかけて良いものをつくっているのに、なぜ街は買ってくれないのかと言う。一方、街は、質の良さは分かるけれど、高額すぎたり、デザインが垢抜けなかったりして買えないと言う。どこかで両方が折り合わなくてはならない。そういう意味では、山と街の間に入って、双方の意図を汲み取りながら商品にしていく、ディノスのような会社の存在意義は非常に大きいですね。

ディノスお客様の生活価値を、価格軸で攻めてしまったら、できることは「値引き」しかなくなります。そうではなくて、私たちは、商品そのものや、お客様とのコミュニケーションの密着度に、しっかりとした軸を据えて、生産者さんにも、お客様にも新しい価値観を提供できるよう商品企画を行っています。ですから、お客様にその想いが伝わって、「買ってよかった」という声をいただけると、本当に嬉しい。「この一言のためにやっていたんだ!」と、家に帰っても、何度もホームページのお客様のコメントを見てしまうほどです。いただいた声をメールに添付して送り、アオキウッドさんや一次産業の方々と共有することもあります。

FoE消費者の声を直接届けることは、産地の人にとって、ものすごい力になります。木のベンチを寄贈した幼稚園で「木を育ててくれた人に手紙を書いてね」と、お願いして、書いてもらった手紙を山にもっていくと、「一生の宝だ」と神棚に飾っている人もいるくらいです。使って喜んでもらうことで意欲が高まるのは、ディノスだけでなく、産地の人も同じなのです。そうすると、今度は「この木のおもちゃ、手紙を書いてくれた幼稚園の子ども達に持っていってよ」と、木とともに、作り手と使い手の想いが往復しはじめるのです。ディノスのもっている、産地と消費者の"想い"をつなぐ機能にも期待したいと思います。


堅牢さと美しい木目、なめらかな手触り、香りの良さが特長の東濃檜(とうのうひのき)。


素材を知り尽くした原産地の地場工場にて製造


国際環境NGO FoE Japan 中畝幸雄 様

ハッピーを共有できる人を増やしていく。

友和アオキウッドさんは、もともとは製材屋で、工務店に材料を売っている会社でした。そこから、下駄箱をつくってほしいというような要望に応えるために木工部ができて、さらに、木工部でもできないことは、地域に建具屋があるので協力しあっていこう、ということで事業が広がってきました。

FoEすべてを地域のなかでやるのは、じつは、とても大事なことなのです。原木を育てるだけでなく、製材業がいて、加工業がいることで、連携して付加価値を高めることができます。逆に地域で付加価値を高められなければ、地域に還元される利益はどんどん薄くなっていく。そうなると日本の木を出してくれる担い手が苦しくなって、木が出てこない、という悪循環に陥ってしまいます。ですから、地域内で協働していくという考え方ができるのは、素晴らしいことですね。

友和なぜ国産材なのかということを、もっとアナウンスしていくことも必要だと思っています。国産材は、先人たちが遠い未来を見すえて、我々のために残してくれた資源であることを、知らない人はたくさんいると思うのです。ディノスが商品を通して、そういったことを物語にして伝えていってくださることを期待します。


間伐を行うことで森が守られます


熟練の職人が思いを込めて丁寧に仕上げていきます

ディノス東濃檜では、地元の建具屋さんの技術をいかして、書棚のシリーズを企画しました。日本には、他にも紀州檜や木曽檜、四万十檜、兵庫杉、日田杉など、優れた国産材の産地があります。今後は、産地ごとの材の特質や製造工場の得手・不得手を見極め、この材ならソファ、この技術力ならベッドというふうに、材や特性に応じたアイテムと加工技術を組み合わせながら、さまざまな産地とお客様をつなぐ商品企画をしていきたいと考えています。その為には私達の取り組みに協力していただける産地、生産者の方々との出会いをもっと広げていく必要もありますね。これからは、社会に自分たちがどう役立つのかという意識をもつ企業が生き残り、伸びていくのではないかと私は思っています。社会に還元することが普通に成り立つのが、成熟した社会なのではないでしょうか。


飛騨の匠が丹精込めて仕上げた檜の香り立つオープンラック


無塗装・無接着剤、角も丸いやさしいつくりの総檜天然木ベット

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